
京都議定書で先進国が義務付けられた排出削減目標を、他国と融通しあって、費用対効果の高い方法で達成するためのメカニズムが、京都メカニズムと呼ばれるものです。京都メカニズムには3種類あります。

クリーン開発メカニズム(CDM)とは、先進国の政府や企業が、途上国(ホスト国)におけるGHG排出削減・吸収プロジェクトに投資や技術提供を行うことにより、そこでの排出削減分(あるいは吸収増加分)の一部を自国に移転させる仕組みを指します。CDMプロジェクトを開発するときには、「もしこのプロジェクトがなかったら、排出量はどれほどだったのか」というベースライン排出量を設定します。そこから減った分だけを、CDMのクレジット(Certified Emission Reduction, CER)として与えられます。CDMのプロジェクトサイクルは以下の通りです。(IGES図解 京都メカニズム第14版参照)

プロジェクト設計書(Project Design Document, PDD)の作成
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共同実施(JI)とは、京都議定書のもとで排出削減目標を負う先進国同士の間で、GHG排出削減・吸収プロジェクトを行い、そこからの排出削減分(あるいは吸収増加分)の一部を投資国側に移転する仕組みを指します。JIプロジェクトから生じるクレジットは、ERU(Emission Reduction Unit)と呼ばれます。CDMと異なるのは、共に排出削減目標を負うために、先進国全体で見た場合に、排出量は変わらない点です。プロジェクトの手続きとしては、CDMと類似していますが、相手国が一定の条件を満たしている場合には、手続きを簡略化することができます。


国際排出量取引とは、京都議定書のもとで排出削減目標を負う先進国同士が排出枠の取引をする仕組みを指します。この仕組みを使えば、目標よりも進んだ排出削減を行った国が、目標達成の難しい国に対し、余剰分の排出枠を売ることが可能です。このうち、排出枠の売却により得られる対価を温暖化防止関連やその他環境関連への投資に使うよう条件付けた上で、余剰分の排出枠を購入する仕組みを、グリーン投資スキーム(GIS)といいます。
京都メカニズムについて、より詳しく知りたい人は